ワンピースの世界には「空の玉座」と呼ばれる、誰も座ってはならないとされる玉座が存在する。
しかし実際にはその玉座に座る者がいる、イム様だ。
五老星すら跪くこの存在は、世界政府の真の頂点に立ちながら、表舞台には一切姿を見せない。
本名「ネロナ・イム聖」であることが確定しており、800年以上生きている可能性が作中で示唆されている。
古代兵器レベルの破壊を単独で行い、「アクマの実」という特殊表記の能力を持つとされるイム様とは、いったい何者なのか。
確定情報を軸に、その正体と役割を考察する。
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確定している事実|イム様とは何が明らかになっているか
原作で確定しているイム様に関する情報を整理すると、まず「空の玉座に座る世界の真の支配者」であること、「本名がネロナ・イム聖」であること、そして「ビビ・ナフィギ(アラバスタ王国の王女)の写真を所持していた」ことが挙げられる。
また、マリージョアを舞台にした描写で、イム様が古代兵器に匹敵するとも取れる規模の破壊を行ったことも描かれており、その際に使用した力は「羽のような黒い何か」として表現されている。
さらにイム様の能力は通常の「悪魔の実」ではなく「アクマの実」という特殊な表記がなされており、これが通常の悪魔の実とは異なる何かである可能性を示唆している。
800年以上前から存在している可能性については、作中の描写や他キャラクターの証言により強く示唆されているが、完全な確定には至っていない。
ルナーリア族説・不老手術説|有力な正体考察
イム様の正体として最も議論される説のひとつが「ルナーリア族」説だ。
ルナーリア族は「あらゆる環境で生き延びる」と言われる種族であり、背中から炎を出す能力を持つことが原作で確定している。
かつて赤壁の上(マリージョア)に住んでいたとも語られており、イム様が最高権力の座に就いている場所と一致する点が注目されている。
ただし、イム様がルナーリア族であるという直接的な描写は現時点では存在せず、あくまでも状況証拠からの推察である。
もうひとつの有力説が「不老手術」によって長命を保っているという見方だ。ドフラミンゴが不老手術(オペオペの実の究極の技)の存在に言及していたことは確定事実であり、イム様がその術を受けた可能性を指摘する声もある。しかしこちらも現時点では推察の域を出ない。
Dの一族・ジョイボーイとの対立軸
「Dの一族は神の天敵」という言及が作中で複数回なされており、世界政府がDの名を持つ者を危険視していることは確定的だ。
ジョイボーイが「Dの一族」に属していた可能性は強く示唆されており、もしそれが事実であれば、800年前のジョイボーイとイム様の間には直接的な対立があった可能性がある。
現代においてルフィがジョイボーイの意思を継ぐ者として位置づけられている描写は複数あり、ルフィとイム様の最終的な対立は物語の根幹をなすテーマになり得ると考えられる。
イム様がビビの写真を持っていたことも、アラバスタ、つまりポーネグリフと深く関わる国への特別な関心を示しているのではないかという見方もある。
Dの一族とイム様の因縁は、空白の100年そのものと不可分に絡み合っている可能性が高い。
なぜ世界の陰で動くのか|権力構造としての考察
イム様が表舞台に姿を見せず「空の玉座は誰も座らない」という建前を維持している理由は何か。
ひとつの考え方として、イム様の存在そのものが「世界政府の正統性の矛盾」を体現しているからではないか、という見方ができる。
世界政府は表向き20の王国の連合によって運営されているが、実際には一人の絶対的支配者がいる。
この矛盾を民衆に知られることは、体制崩壊に直結しかねない。
加えてイム様が800年以上生きているとすれば、その存在は「人間を超えた何か」であり、それ自体が民衆に恐怖と疑念をもたらす可能性がある。
陰で動くことは、イム様自身の保身であるとも言えるが、同時に「世界政府という虚構を守るための構造的な必然」でもあるのではないかと考えられる。
まとめ
イム様の正体はいまだ多くが謎に包まれているが、確定している情報だけでも、その存在がワンピース世界の根幹を揺るがすものであることは明らかだ。
ネロナ・イム聖という本名、特殊表記のアクマの実の能力、800年という時を超えた存在感、これらが示すのは、イム様がこの物語における「最後の壁」であるということではないだろうか。
ルフィがすべての海を自由にするために、いつかこの存在と正面から向き合う日が来るはずだ。
そのときこそ、空白の100年の真相とジョイボーイの約束が、ついに完全な形で明かされるのかもしれない。
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