『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』13話のネタバレ考察です。
第13話「嵐の前触れ(1)」では、階段から落ちたマリーをディートリヒが受け止め、サザリーは祝勝パーティーへの参加を宣言します。
この記事は第13話までの内容を扱い、結末のネタバレを含むので、未読の方はご注意ください。
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敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される13話あらすじ|階段から落ちたマリーとサザリーの嘘
第12話の最後で体勢を崩したマリーは、階段から落ちてしまいます。
そこを受け止めたのがディートリヒでした。
震えるマリーに「大丈夫か」と声をかける彼の後ろから、サザリーが「お姉様!」と駆け寄ります。
サザリーは涙目で、急にふらつきだしたから驚いたと語り、自分が振り払ったことを隠しました。
マリーは「違う、サザリーが」と言いかけます。
しかしサザリーは笑って手紙を掲げ、お姉様の大事なこれも破れなくてよかったわと言葉をかぶせました。
うかつなことを言えば破られてしまうと悟ったマリーは、何も言えなくなります。
サザリーのパーティー参加宣言|「よろしくね、お姉様」
サザリーは、きっとパーティーの準備で疲れてしまったのねと話をまとめます。
続けて「当日のお披露目が楽しみだわ」と口にし、驚くマリーに自分もパーティーに参加すると告げました。
姉の晴れ舞台を見届けたいし、妹としてとても心配なのだという理由です。
「私はダメとか言わないわよね?」という笑顔には、手紙を握っている者の余裕がにじんでいます。
「俺たちは家族だろう?」と13話の結末|また一緒に寝る夜へ
二人きりになると、ディートリヒは本当はあの妹に何かされたのではと尋ねます。
マリーは本当にめまいがしただけだと否定しますが、彼の顔を見ることができません。
「どうして一人で抱え込むんだ?」「俺たちは家族だろう?」と言われ、マリーはデートの夜の言葉を思い出しました。
そして「実は」と切り出し、サザリーと抱き合っているところを見てしまったと打ち明けます。
ディートリヒは「違う、あれは誤解だ」と声を上げました。
あちらが勝手に寝室へ来た、こちらから触れてはいない、とにかく不埒なことはしていないと、慌てて言葉を重ねます。
何もなかったことは分かりましたとマリーが止めて、ようやく話は落ち着きました。
ところが部屋に戻ろうとしたマリーは立ち上がれず、腰が抜けてしまいましたと打ち明けます。
すると彼は「俺が運ぶ」とマリーを抱き上げ、「これが初めてじゃないだろ?」と笑います。
通りかかったメイドたちの前で、今夜からまた一緒に寝ることにしたと告げ、マリーは真っ赤になりました。
その頃サザリーは、ワインを手に、足でも折ってくれれば面白かったのにとつぶやきます。
そして、大勢の前ですべてを晒した方がいいと笑い、「考えただけで脳内麻薬全開」と口にするところで第13話は終わります。
独自考察|二度目の「実は」で言えたことと言えなかったこと
第13話で一番胸に刺さるのは、マリーの「実は」です。
第6話でも、彼女は「俺では力になれないだろうか」と言われて「実は」と切り出しました。
あのときは花壇の件を打ち明けられ、ロッタの追放につながっています。
今回も夫に促されて、抱き合っていた場面を見たと言えました。
第11話では一人で「ただの勘違い」と諦めていたので、これは大きな変化です。
聞いてみれば誤解は一瞬で解けたわけで、サザリーの嘘は夫婦が話すだけで崩れることも分かりました。
ただし、マリーが話したのはそこまでです。
階段で腕を振り払われたことも、手紙を奪われたことも、看護師の過去も口にしていません。
花壇の件とは違い、残りはマリー自身の過去に関わるからでしょう。
父に口止めされ、サザリーに穢らわしいと言われた過去を、夫にどう思われるのかが怖いのです。
しかも手紙を人質に取られているので、話せば破られるかもしれません。
第9話の考察で、秘密は隠している限りサザリーの武器であり続けると書きましたが、今回はその構図がさらに固くなりました。
ただ、夫が差し出す「家族」という言葉に、マリーの心が動いたのも確かです。
第8話で小さく「はい」としか言えなかった言葉が、今回は「実は」を引き出しました。
全部は言えなくても、確かな前進だと読めます。
それに、腰が抜けるほど張りつめていた緊張が、夫の慌てぶりでほどけたようにも見えます。
鎧ごと敵を切り伏せると噂された騎士が、妻の誤解を解こうと必死になる姿は、この回いちばんの見どころです。
独自考察|「足でも折ってくれれば」で分かったサザリーの本音
第12話で気になっていた、腕の振りがわざとだったのかという疑問には、ほぼ答えが出ました。
サザリー本人が、足でも折ってくれれば面白かったのにと言っているからです。
少なくとも、姉が大けがをしても構わないと考えていたことは間違いありません。
それに「脳内麻薬全開」という言葉も重要です。
第11話で彼女は夫を落としたいと本音を漏らしましたが、ここで語られるのは夫でも地位でもなく、姉が恥をかく想像そのものの快感です。
コメントでも「ここまで執着するのはなんでや」と疑問の声が出ています。
腹違いなのではという推測もありますが、作中で裏づける描写はここまでありません。
むしろ私は、理由らしい理由がないことこそが怖さだと感じました。
黒猫を「役目を果たした」と言った第2話から、彼女にとって他者は楽しむための道具のままです。
一方、唐突な「エンドルフィン」のルビにはコメント欄も吹き出していて、悪役なのにどこか憎めない可笑しさも生んでいます。
独自考察|「大勢の前ですべてを晒す」の舞台は祝勝パーティー
サザリーの次の狙いは、かなりはっきりしてきました。
第12話で考えたとおり、祝勝パーティーは敗戦国から嫁いだマリーにとって、もともと微妙な場所です。
そこで「戦場にいた」過去を暴かれれば、恥をかくのはマリーだけではありません。
努力して作法を学んだこと、屋敷の人々が手伝ったこと、ディートリヒが妻を連れて出たことまで、全部が傷つけられます。
「お姉様の晴れ舞台」というサザリーの言葉は、そのまま処刑台の意味に聞こえてきます。
最後のコマで、彼女が羽根ペンとインクの前に座っていることも気になります。
手紙の文面は読み取れませんが、誰かに宛てて何かを書いているように見えるからです。
ロッタとの手紙で情報を集めてきた人物なので、パーティーに向けて外と連絡を取っている可能性もありそうです。
独自考察|「今夜からまた一緒に寝る」は反撃になる
後半のお姫様抱っこは、この回の救いです。
第8話の広場で抱き上げたことを踏まえた「これが初めてじゃないだろ?」は、彼が冗談を言える関係になった証でしょう。
そして「今夜からまた一緒に寝る」は、ただ甘いだけの宣言ではないと考えます。
第9話でサザリーが同室を望んで奪った夜を、夫のほうから取り戻したからです。
第10話で眠れずに剣を振り、酒に頼っていた彼にとっても切実な話でしょう。
マリーの様子がおかしいと気づいている彼が、まず妻を一人にしないと決めたようにも読めます。
メイドたちの前で堂々と告げたのも、サザリーの耳に入ることを見越してのことなら、なかなかの一手です。
マリーが第12話で「手を繋いで寝る、それだけでいい」と言った直後にこの言葉が来るのも、見事な流れです。
13話で残った謎|パーティーで手紙はどう使われるのか
第13話を読み終えて、次の4つが気になりました。
- サザリーは手紙と過去を、パーティーでどう暴くつもりなのか
- サザリーが書いていたものは何で、誰に宛てたものなのか
- ディートリヒは階段の件の真相をどこまで見抜いているのか
- マリーは手紙と過去のことを、いつ夫に話せるのか
コメントの「この妹、いつまで置いておくのかな」という声は、読者全員の気持ちでしょう。
続きの第14話は「嵐の前触れ(2)」というサブタイトルで、作品ページでは1話55ptとなっています。
読み終えたら、第14話の考察もあわせてどうぞ。
まとめ|敵国に嫁いだ戦場の天使13話は取り戻した夜と迫る嵐の回
『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』第13話は、階段から落ちたマリーを受け止めたディートリヒと、嘘と手紙で口を封じるサザリーの対比を描きました。
「実は」と打ち明けたことで抱擁の誤解は解け、彼は「今夜からまた一緒に寝る」と告げます。
その裏で、サザリーは大勢の前ですべてを晒す計画に笑っており、サブタイトルどおり嵐はこれからです。
この続きは、敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される14話ネタバレ考察|祝勝パーティーの舞踏と割れたガラスで考察しています。
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