『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』14話のネタバレ考察です。
第14話「嵐の前触れ(2)」では、ついに祝勝パーティーが始まり、ディートリヒと踊ったマリーの幸せな時間が、ガラスの割れる音と悲鳴で断ち切られます。
この記事は第14話までの内容を扱い、結末のネタバレを含むので、未読の方はご注意ください。
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敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される14話あらすじ|祝勝パーティーと「とても可憐」な奥方様
第14話は、パーティーの主催者が客を迎える場面から始まります。
我が国の英雄ディートリヒとその奥方が来てくださったと紹介され、会場は拍手に包まれました。
腕を組んで現れたマリーは、周囲から「とても可憐だわ」とささやかれます。
話は少し戻り、パーティーの二時間前です。
メイドたちに「まるで天使みたい」とほめられていた控え室に、黒いドレスのサザリーが現れました。
二人きりにしてほしいと人払いをしたサザリーは、取って食ったりしないわと笑い、きれいなドレスね、よく似合っているじゃないと言います。
そして、社交パーティーを楽しみにしていると言い残しました。
ほめられただけなのに、マリーは背筋が凍るような思いをします。
「俺と一緒に踊っていただけませんか?」|ディートリヒの不器用なエスコート
会場に戻ると、マリーはサザリーの笑顔が頭から離れず、パーティーで何かするつもりではと考え込んでいました。
ディートリヒは慣れない場で疲れたのか、それとも妹のことで何かあるのかと声をかけます。
マリーは緊張で寝られなかったせいだとごまかしました。
彼の「何かあれば俺が対処する」という言葉に支えられ、今は妻として恥ずかしくないように努めようと気持ちを切り替えます。
一方の彼は、メイドたちに言われた「気持ちは伝えないと意味がない」「毎回ちゃんとほめる」を思い出し、意を決して口を開きました。
ところが「今日は一段と、かわ」まで言ったところで、飲み物を勧めるメイドに遮られてしまいます。
やがて舞踏の時間が告げられました。
ダンスにあまり興味はない彼ですが、マリーが時間があれば練習に励んでいたというロベールの話を思い出します。
そして手を差し出し、「俺と一緒に踊っていただけませんか?」と誘いました。
「大丈夫、俺がついている」という言葉に、マリーは「喜んで」と答えます。
14話の結末|舞踏の最中に響いたガラスの音
初めて一緒に踊るのに、彼はマリーの動きに合わせて上手くエスコートしてくれます。
会場の視線を集めながら、二人は笑みを交わしました。
その瞬間、ガシャンとガラスの割れる音が響きます。
とっさにマリーをかばったディートリヒの先で、ポニーテールのメイドが床に倒れていました。
「腕が、誰か助けて」と叫ぶメイドと騒然とする人々の中で、サザリーの横顔が小さく笑うように映り、第14話は終わります。
独自考察|サザリーの狙いは「マリーに手当てをさせる」ことか
第14話の結末から考えると、第13話の「大勢の前ですべてを晒す」の中身が見えてきます。
コメントにも、これは妹の仕込みで、マリーに応急手当をさせて戦場にいた過去を暴露する流れではという読みがありました。
私もこの読みに説得力を感じます。
理由は、ここまでの描写がすべて同じ方向を指しているからです。
- 第1話で黒猫を守るために飛び出した
- 第8話で転んだ子どもにすぐ駆け寄った
- 第2話でサザリー自身が、姉の性質を利用して黒猫の罠を成功させた
マリーはけが人を前にして動かずにいられる人ではありません。
第2話の罠と同じで、狙われているのは弱点ではなく、マリーのいちばん良いところです。
黒猫の庭で起きたことが、今度は大勢の貴族の前で繰り返されようとしているわけです。
もちろん、メイドのけがをサザリーが仕組んだのかどうかは、第14話の時点で確定していません。
ただ、最後に映るサザリーの表情は、驚いている人のものには見えません。
独自考察|「まるで天使みたい」と黒いドレスのサザリー
今回さりげなく効いているのが、控え室の対比です。
白いドレスのマリーは、メイドたちから「まるで天使みたい」と言われました。
第1話の手紙と同じ「天使」という言葉が、屋敷の人の口から出たことになります。
そこへ黒いドレスで入ってきたサザリーの言葉は、第12話の「穢らわしい血の匂い」を知る読者にとって、ほめ言葉には聞こえません。
よく似合っているという一言は、そのドレスを着ていられるのも今のうちだという宣告のようです。
マリーの「何しに来たの?」という問いかけに、以前のような怯えだけでなく、警戒が混じっているのも変化でしょう。
コメントには、虐げてきた相手に良い顔をするのはやめたほうがいいという歯がゆさもありました。
確かに夫には何も打ち明けられないままで、手紙も人質のままです。
夫の「妹のことで何か」という問いかけは、第13話の「実は」の続きを言える最後の機会だったのかもしれません。
独自考察|積み上げてきたものが一番輝いた瞬間に割れる
舞踏の場面は、ここまでの話を回収するように作られています。
第2話で父に社交性を学べと責められたマリーが、第12話で明かされたとおり自分から作法を学び、この舞台に立ちました。
第8話で不器用に「よく似合っているな」と言った彼は、今回はダンスに誘う言葉を自分で言えています。
「かわ」で遮られたのは笑えるところですが、ほめ言葉が言えなかったぶん、差し出した手が気持ちを伝えた形です。
「大丈夫、俺がついている」は、第6話の「俺では力になれないだろうか」や第8話の「頼ってくれ」が行動になったものだと読めます。
そして、ここが一番幸せな瞬間だからこそ、サブタイトルの「嵐の前触れ」が効いてきます。
ガラスの音がダンスの余韻を切り裂く演出は、マリーの幸せがいつも実家の手で壊されてきた歴史とも重なります。
ただ今回は、音がした瞬間に彼がマリーをかばいました。
これまでと違って、マリーは一人ではありません。
コメントの「ディートリヒ様、知ってるし」という見方どおりなら、サザリーの企みは思わぬ形で崩れる可能性もあります。
14話で残った謎|倒れたメイドとマリーの決断
第14話を読み終えて、次の4つが気になりました。
- 倒れたメイドのけがはどれほどひどいのか、誰の仕業なのか
- マリーは大勢の前で手当てに動くのか
- 過去を暴かれたとき、ディートリヒはどう応じるのか
- 手紙は今どこにあるのか
第1話で父に「絶対に口を滑らせるな」と言われた過去が、ついに表に出るかもしれません。
続きの第15話は「下賤な女(1)」というサブタイトルで、作品ページでは1話55ptとなっています。
読み終えたら、第15話の考察もあわせてどうぞ。
まとめ|敵国に嫁いだ戦場の天使14話は幸せの頂点で嵐が始まる回
『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』第14話は、マリーの努力とディートリヒの不器用な優しさが、舞踏の場面で一つになった回でした。
その直後に響いたガラスの音と倒れたメイドの悲鳴が、サザリーの計画の始まりを告げているように見えます。
黒猫を守った少女は、大勢の前でどんな選択をするのでしょうか。
この続きは、敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される15話ネタバレ考察|暴かれた過去とディートリヒの怒りで考察しています。
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