『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』16話のネタバレ考察です。
第16話「下賤な女(2)」では、ディートリヒが「書いたのは俺だ」と手紙の差出人であることを明かし、サザリーの企みをすべて崩します。
この記事は第16話までの内容を扱い、結末のネタバレを含むので、未読の方はご注意ください。
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敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される16話あらすじ|「私を正妻にいたしませんか?」
ワインを浴びたディートリヒのもとへ、サザリーが「ディートリヒ様!」と駆け寄ります。
こんなに濡れて大丈夫ですかと心配してみせ、マリーが看護師だと今まで黙っていてごめんなさいと涙ぐみました。
そして英雄の名に傷をつけたお詫びとして、「私を正妻にいたしませんか?」と手を差し出します。
ディートリヒはその手を取って引き寄せました。
マリーなんかと違って、やっぱり私が最後に選ばれるのよ、とサザリーは勝ち誇ります。
しかし次の言葉は「勘違いするな、愚か者め」でした。
彼はサザリーの持つ手紙を奪い返します。
「書いたのは俺だからな」|手紙の差出人はディートリヒだった
手紙に書かれた「君は戦場の穢れなき天使だ」を前に、ディートリヒは「その言葉に偽りはない」と言いました。
続いて「書いたのは俺だからな」と明かすと、会場はざわめきます。
マリーは敵味方を問わず命を救った、敵兵だった俺もその高潔さに救われた、というのです。
さらに、彼女こそ両国を結ぶ架け橋となると語り、その献身を下賤と呼ぶのかと貴族たちに問いました。
「戯言も大概にしろ」「彼女を愚弄することは、この俺を愚弄することになる」「俺を敵に回す覚悟はできているのだろうな」と続けると、誰も言い返せません。
貴族たちの間からは、我々はなんと狭量な見方をしていたのかという声が上がりました。
メイドの傷は自作自演|「はなからお前に用はない」
ディートリヒの追及は、手当てを受けたメイドにも向かいます。
その傷は本当に転んでできたものなのかと尋ね、ガラス片が粉々だったのに傷は一直線で、状況的に自然につくとは考えにくいと指摘しました。
メイドは「申し訳ございません」と頭を下げ、「ちょっと痛い思いをするだけだから協力してほしい、そうすれば私の父を援助してあげるから」と頼まれたと打ち明けます。
そして頼んだ相手として、サザリーを指さしました。
こんな身分の低い奴の言葉を信じるのかと叫ぶサザリーに、彼は「不届き者」「はなからお前に用はない」「即刻ここから出ていけ」と告げます。
あの令嬢はマクマーツィー家の者だと周囲も気づき、サザリーは「絶対許さないから」と言い残して去っていきました。
16話の結末|「ずっと探していた」とマリーの気絶
戻ってきたディートリヒは、遅くなってすまない、医者を手配していたとマリーに声をかけます。
そして「返そう、これは君に贈ったものだ」と手紙を差し出しました。
マリーの目に、包帯の患者の姿が重なります。
「やっぱり、ディートリヒ様はあの方だったのですね」という問いに、彼は「ああ」と微笑みました。
マリーは「ずっと探していた、私の大切な」とつぶやいて彼の胸に倒れ込みます。
「マリー!!」という叫びで第16話は終わります。
独自考察|サザリーは一番の味方を証拠として差し出した
第15話の考察で、サザリーは最も聞かれてはいけない相手の前で手紙を読み上げたのではと書きましたが、そのとおりの結末になりました。
第11話で彼女が「見〜つけた」と笑った手紙は、マリーの弱みではなく、夫婦を結ぶ証拠そのものだったわけです。
マリーを貶める武器として大勢の前で読み上げたことで、かえって夫が堂々と名乗り出る舞台を用意してしまいました。
ここで振り返ると、手がかりは積み重なっていました。
- 第2話で見覚えを感じた瞳
- 第5話の「あのときのように」
- 第8話の「変わっていないんだな」
- 第11話の「どんな立場だろうと受け入れる」と「俺はそれを知っている」
第4話で薬草に詳しい理由を問い詰めなかったのも、最初から知っていたからだと考えれば納得がいきます。
コメントでも「ちゃんとお互いが想い人だってわかり合って終われたから許す」という声が18いいねと最も支持を集めました。
独自考察|「架け橋」が第1話の取引を塗り替えた
今回一番好きな言葉は、「彼女こそ両国を結ぶ架け橋となる」です。
第1話でマリーは、鉄鉱山と製鉄所を守るための取引の材料として嫁がされました。
本人の言葉を借りれば「道具のように」扱われた結婚です。
その同じ結婚を、夫は祝勝の席で「架け橋」と呼び直しました。
敵味方を問わず救った行動が、敗戦国の娘と戦勝国の英雄を結んだのだから、確かにこれ以上の説明はありません。
第15話でマリーは「看護師の道を選んだのは間違いだったの」とまで追い詰められていました。
その問いへの答えが、「敵兵だった俺もその高潔さに救われた」です。
父に「同情する相手は選べ」と言われた性質こそが、彼の命を救い、結婚の意味まで変えたことになります。
第12話で考察した「穢れなき天使」と「穢らわしい血」の対立も、書いた本人の「偽りはない」の一言で決着しました。
独自考察|手を取ったのは手紙を奪うため、怖いほど冷静なディートリヒ
第16話のディートリヒで見逃せないのは、怒っているのに順番が冷静なことです。
まず手を取って油断させ、確実に手紙を取り返しています。
次に手紙の真実で貴族たちの空気を変え、そのあとでメイドの傷を崩し、最後にサザリーを追い出しました。
どれか一つでも順番が違えば、「英雄が妻をかばっているだけ」と受け取られたかもしれません。
傷の形を見抜いたのも、戦場を知る騎士らしい目です。
そして席を外していたのは、医者を手配するためでした。
第6話で物陰から見守った彼が、今回はマリーの手当てを最後まで引き継いだように見えます。
ただ、メイドも責任がないとは言えないものの、父の援助を持ちかけられた立場です。
第6話でロッタが「使える子」と呼ばれたように、サザリーは今回も人を道具にしました。
最後にそのメイドに指をさされて崩れるのは、見事な因果です。
16話で残った謎|マリーの体と「絶対許さない」のその先
第16話を読み終えて、次の4つが気になりました。
- 気絶したマリーの体は大丈夫なのか
- 「ずっと探していた、私の大切な」の続きは何だったのか
- 「絶対許さない」と去ったサザリーと実家は次に何をするのか
- 戦場で二人の間に何があったのか
コメントには、逃がしちゃうのかという不満や、権力者を取り込んで仕返ししてきそうだという予想もありました。
確かに、家の名前まで出た以上、マクマーツィー家も無関係ではいられないはずです。
続きの第17話は「過去(1)」というサブタイトルで、作品ページでは1話55ptとなっています。
読み終えたら、第17話の考察もあわせてどうぞ。
まとめ|敵国に嫁いだ戦場の天使16話は手紙の差出人が明かされる物語の山場
『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』第16話は、「書いたのは俺だ」の一言で、サザリーの告発を夫婦の再会へと変えた回でした。
取引の材料だった結婚は「両国を結ぶ架け橋」と呼び直され、マリーの看護の日々も肯定されます。
ようやく想いが通じた直後に倒れてしまうマリーが心配ですが、ここからが本当の溺愛の始まりになりそうです。
この続きは、敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される17話ネタバレ考察|手をつなぐ理由と親友ダリルで考察しています。
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