黙示録の四騎士 怨嗟のインデュラとは|四大天使を100日封じた檻が3分で破られた意味

黙示録の四騎士

※この記事は『黙示録の四騎士』258話までのネタバレを含みます。ネタバレ注意です。
黙示録の四騎士258話で、怨嗟のインデュラが作った封印の檻は、かつて四大天使を100日間閉じ込めたものだと明かされました。
その檻を、カオス・ランスロットはわずか3分で破っています。
この記事では、怨嗟のインデュラとは何者なのか、インデュラという存在の正体から整理し、「100日と3分」という数字が示す力の差と、魔界に残された戦力を考察します。
なお、前提となる258話の内容は黙示録の四騎士258話考察|ランスロットの「限界」とゼルドリス最後の言葉で詳しくまとめています。

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インデュラとは|七つの心臓のうち六つを捧げた魔神族の「破壊の化身」

怨嗟のインデュラを理解するには、まずインデュラそのものを知っておく必要があります。
インデュラは、前作『七つの大罪』206話・207話で詳しく描かれた、魔界の「破壊の化身」です。
魔神族は七つの心臓を持つ種族ですが、そのうち六つを生贄として捧げ、自分の中の闇と契約することでインデュラへと変貌します。
ただし、誰でもなれるわけではありません。
変身に耐えられるのは闘級5万以上の魔神族だけで、それに満たない者は負荷に耐えきれず命を落とします。
そして、変身と引き換えに失うものがあります。
理性と自我です。
インデュラになった者は、元の姿も考える力も手放し、目の前のものを壊し尽くす衝動だけで動く獣になります。
前作でメリオダスは、インデュラを止める本当の方法は、生命力が尽きるまで暴れさせて自滅を待つことしかないと語っていました。
自分の命すら顧みずに破壊を続ける存在。
それがインデュラです。

灰燼・星霜・怨嗟・遠雷・業報|前作26巻で予告されていた怨嗟のインデュラ

実は「怨嗟」という名前は、黙示録の四騎士で突然出てきたものではありません。
前作『七つの大罪』26巻のおまけページで、魔界にはまだ複数のインデュラが生息していると紹介されていました。
そこで名前が挙がっていたのが、灰燼、星霜、怨嗟、遠雷、業報という称号を持つインデュラたちです。
つまり怨嗟のインデュラは、前作の単行本で名前だけが明かされていた存在が、続編の本編でついに姿を見せた形になります。
前作から読んでいる読者にとっては、ちょっとした伏線回収だったと言えるでしょう。
さらに魔界編では、怨嗟より先に星霜のインデュラも登場しています。
星霜とは、長い年月を意味する言葉です。
おまけページで並んでいた五つの称号のうち、二つが魔界編でカオス・ランスロットにぶつけられたことになります。
魔神族がそれだけ追い込まれていたことが、この事実だけでも伝わってきます。

怨嗟のインデュラの能力|257話の四面体の闇の結界

怨嗟のインデュラが登場したのは257話です。
ゼルドリスが黒御雷でカオス・ランスロットを打ち倒した直後、解き放たれた怨嗟のインデュラが現れ、倒れたランスロットの周りに闇を集めます。
その闇は、真っ黒な四面体の結界となってランスロットを閉じ込めました。
姿は、腕を持たない巨大な人型で、大きく歪んだ頭部からは、先端に人の顔がついた触手のようなものが何本も伸びています。
「怨嗟」とは、恨み嘆くことを意味する言葉です。
触手の先に並ぶ人の顔は、インデュラになる前に抱えていた恨みや、闇との契約で失われた心の名残のようにも見えます。
ほかのインデュラが破壊のために暴れる獣だとすれば、怨嗟のインデュラは「閉じ込める」ことに特化した珍しいタイプだと言えるでしょう。
インデュラは本来、魔神族にすら恐れられる伝説の獣ですが、魔界ではいざというときに戦場へ送り出すため、檻の中で管理されていたとされています。
王であるゼルドリスが、封印専門のインデュラを切り札として温存していた。
257話の結界は、魔界がこの日のために用意していた最後の手段だったと考えられます。

四大天使を100日幽閉した檻|インデュラと四大天使の因縁

258話では、この檻がかつて四大天使を100日間幽閉したほどのものだったと語られます。
四大天使は、前作で女神族の最高戦力として描かれたリュドシエル、サリエル、タルミエル、マエルの四人です。
十戒と互角とされる、まさに女神族の頂点にいる存在でした。
ここで思い出したいのが、前作で描かれたインデュラと四大天使の因縁です。
十戒のデリエリとモンスピートがインデュラ化したとき、その力は四大天使のうち三人を圧倒し、あと一歩で命を奪うところまで追い詰めました。
最終的には、最高神の娘であるエリザベスが、サリエルとタルミエルの助けを借りて、ようやく二人を元の姿に戻しています。
つまり、インデュラは四大天使にとって、単独ではまず勝てない天敵のような存在でした。
その中でも怨嗟のインデュラは、戦うのではなく閉じ込めることで、四大天使を100日も無力化したことになります。
四大天使を倒すより、封じるほうが確実だった。
この事実は、怨嗟の檻がどれほど信頼された封印だったかをよく表しています。

100日と3分の差を計算|カオス・ランスロットの力は約4万8千倍

ここからは独自の視点です。
258話の「100日」と「3分」という数字を、同じ単位にそろえて比べてみます。
100日は2,400時間で、分に直すと144,000分です。
カオス・ランスロットが檻を破るのにかかったのは3分。
144,000分を3分で割ると、48,000になります。
単純な計算ですが、四大天使を閉じ込め続けた時間の約4万8千分の1で、ランスロットは同じ檻を突破したことになります。
もちろん、封印を破る速さがそのまま力の比になるわけではありません。
四大天使は四人がかりで、しかも100日目に破ったのか、別の理由で解放されたのかまでは語られていません。
それでも、四大天使という前作の最高戦力と比べて、桁が四つも違う数字が出てくること自体が異常です。
作者がわざわざ「100日」という具体的な数字を出したのは、読者にこの落差を体感させるためだったのではないでしょうか。
そして、この数字にはもう一つの意味があると考えています。
キャスは258話で、混沌を封じるには本物の魔神王と最高神の二人分くらいの力が必要だと語りました。
前作で語られたとおり、魔神王と最高神は、かつて二柱がかりで混沌を封印した存在です。
四大天使が女神族の頂点だとすれば、その上に立つのが最高神です。
四大天使を100日封じる檻ですら3分しか持たないなら、混沌を封じるのに神々の力が要るというキャスの言葉は、ただの挑発ではなく、かなり正確な見立てだったことになります。
怨嗟の檻は、カオス・ランスロットの力を測る「物差し」として使われたと読むこともできるでしょう。
さらに、3分という短さは、魔界の民にとっても重い意味を持っていました。
257話の封印は、民が奈落へ逃げ込むための時間を稼ぐ手段でもあったはずです。
四大天使を100日封じた実績がある檻なら、少なくとも数日は持つと誰もが考えたでしょう。
それが3分で破られたことで、魔界は「時間を稼ぐ」という最後の作戦まで失いました。
258話冒頭で封印に歓喜していた魔神族たちの姿は、この数字を知ったあとで読み返すと、いっそう痛ましく見えてきます。

星霜のインデュラは2撃で撃破|魔界の切り札が尽きた意味

怨嗟の檻が破られた意味は、力の比較だけでは終わりません。
魔界編の中で、星霜のインデュラはカオス・ランスロットにわずか2撃で倒されています。
そして今回、封印のための怨嗟のインデュラも3分で突破されました。
作中でキングは、混沌の力を得たランスロットを魔神王をも超える存在だと評しています。
インデュラは魔神族が自らの命と理性を捨ててまで手に入れる最強の力です。
その最強の力を、壊す方向でも閉じ込める方向でも、ランスロットは正面から越えてしまいました。
魔神族にとって、これは切り札を二枚続けて失ったことを意味します。
しかも、その直後にゼルドリスまでが倒れています。
魔界の側から見れば、258話の時点で、カオス・ランスロットを止める手段はほとんど残っていないことになります。

259話以降の魔界に残る戦力|シュバルツ、ゲルダ、そして残りのインデュラ

では、魔界にはもう何も残っていないのでしょうか。
258話の描写から確認できるのは、王の戦いを見届けるために残ったシュバルツと、民と共に奈落(アビス)へ逃れた王妃ゲルダです。
シュバルツは闇の六騎士を率いる実力者ですが、カオス・ランスロットに単独で立ち向かえる力ではありません。
もう一つの可能性として、前作26巻で名前が挙がっていた残りのインデュラ、灰燼、遠雷、業報の存在があります。
ただし、星霜と怨嗟がすでに突破されている以上、残りのインデュラを投入しても結果は見えていると言わざるを得ません。
インデュラを差し向けることは、魔神族にとって同胞の命を使い捨てることでもあります。
ゼルドリスが民を奈落へ逃がすことを優先した王だったことを考えると、魔界がこれ以上インデュラを犠牲にする選択をするかどうかは疑問です。
なお、怨嗟のインデュラ自身が檻を破られたあとどうなったのかは、258話の時点ではっきりとは描かれていません。
個人的には、魔界の戦力でランスロットを止める段階は、怨嗟の檻が破られた時点で終わったと考えています。
ここから先、カオス・ランスロットを止める役目は、ゼルドリスが最後に名前を挙げたパーシバルたち、つまり魔界の外から来る者へ移っていくのではないでしょうか。
259話「暴走の果て」は未掲載ですが、魔界の切り札が尽きたことは、物語の舞台が次へ動く合図にもなりそうです。
※本記事は講談社「週刊少年マガジン」およびマガジンポケット掲載の『黙示録の四騎士』258話までの内容をもとに考察しています。

まとめ|怨嗟のインデュラの檻は、カオス・ランスロットの力を測る物差しだった

怨嗟のインデュラと、四大天使を100日封じた檻についてのポイントを整理します。
1つ目は、インデュラが闘級5万以上の魔神族が六つの心臓を捧げて生まれる「破壊の化身」であり、怨嗟はその名が前作26巻ですでに紹介されていたことです。
2つ目は、怨嗟のインデュラが257話で四面体の闇の結界を作り、かつて四大天使を100日間幽閉した封印の使い手だったことです。
3つ目は、100日を分に直すと144,000分になり、3分での突破は約4万8千分の1という、桁違いの速さだったことです。
4つ目は、星霜のインデュラに続いて怨嗟の檻も破られ、魔界の切り札がほぼ尽きたことです。
魔界の力で止められなかったカオス・ランスロットを、次に誰が止めるのか。
その鍵を握るとみられるメリオダスの息子については、【ネタバレ注意】黙示録の四騎士 トリスタン考察|正体と魔神化もあわせて読んでみてください。

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