『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』7話のネタバレ考察です。
第7話「初めてのデート(1)」では、落ち込むマリーにディートリヒが「救えないことのほうがつらい」と告げ、二人は城下町へ初めてのデートに出かけます。
この記事は第7話までの内容を扱い、結末のネタバレを含むので、未読の方はご注意ください。
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敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される7話あらすじ|ロッタの送還とマリーの謝罪
第6話の騒動があった夜、部屋で沈むマリーのもとにディートリヒが訪ねてきます。
ロッタは見張りのついた自室で軟禁中で、観念しておとなしくしているとのことでした。
手荒な真似はしないから安心していい、彼女は明日送還すると聞いて、マリーはほっとした表情を見せます。
そしてマリーは立ち上がり、今回の件は本当に申し訳ない、自分のせいで屋敷の皆まで巻き込んだと頭を下げました。
これを遮ったのがディートリヒの「謝らないでくれ」です。
続けて彼は、お前が苦しんでいるのに救えないことのほうがつらいと告げます。
マリーは思わず「すみま」と言いかけて言葉を止め、「ありがとうございます」と言い直しました。
窓から見送るマリーと執事ロベール|「何をしてやるのがいいのだろうか」
翌日、ロッタは馬車で屋敷を去り、マリーはそれを窓から見送ります。
あれほど苦しめられた相手が去ったのに、マリーの顔は晴れません。
食事も進まず、「食欲がなくて」と残す姿に、メイドたちも心配そうです。
帰宅したディートリヒが様子を尋ねると、執事のロベールは、あの件で責任を感じてだいぶ落ち込んでいると答えました。
ディートリヒはしばらく黙ったあと、「こういう場合、何をしてやるのがいいのだろうか」とロベールに相談します。
熊の怪物と呼ばれる騎士団長が、落ち込む妻への接し方を執事に尋ねる場面です。
マリーの初デート|ドレスと「よく似合っているな」、行き先は城下町の観劇
別の日、マリーは二人のメイドにドレスや靴を次々と選ばれて戸惑います。
自分が出かけることすら聞いていなかったマリーに、メイドたちは「今日はディートリヒ様とデートされるんですよ」と告げました。
黒いドレスで馬車の前に現れたマリーを見て、ディートリヒは一瞬言葉を失います。
しかし「その」と言いかけただけで、「では行くか」とごまかしてしまいました。
すかさずロベールが、マリー様に面と向かって伝えたいことがあるのではと背中を押します。
こうしてようやく出てきたのが「よく似合っているな」の一言です。
馬車の中で、今日は城下町で観劇をして、懇意にしているレストランで食事をする予定だと聞いたマリーは、観劇は初めてだと打ち明けます。
実家では父の仕事が忙しく、家族で外出したことがあまりなかったと話し、「だからとっても楽しみです」と笑いました。
独自考察|「すみま」から「ありがとう」へ、言い直しがマリーの変化
第7話で一番好きなのは、マリーの「すみま」で止まった一言です。
第1話からマリーはずっと謝り続けてきました。
馬車でロッタに謝り、本を破いた父に謝り、薬草に詳しいことまで謝っています。
第3話の考察で、夫から先に謝られたことを「初めて受け取った謝罪」と書きましたが、今回はさらに一歩進みました。
「謝らないでくれ」と言われ、謝ろうとした口を自分で閉じて、感謝に言い換えたのです。
実家で身についた反射を、その場で直そうとした瞬間だと読めます。
第6話でロッタを問いただしたマリーが、今度は自分の癖と向き合っているわけです。
もちろん、一度で治るものではありません。
翌日には食欲をなくしているので、言葉を変えられても、心はまだ自分を責めています。
この段差があるから、次のデートが単なる甘い回で終わらず、マリーを立ち直らせるための外出として効いてきます。
独自考察|「救えないことのほうがつらい」はマリー自身の言葉に近い
ディートリヒの台詞で注目したいのは、「救う」という言葉の選び方です。
騎士団長が口にするなら、「守る」のほうが自然に思えます。
「救う」はむしろ、傷ついた人を救いたいと働いてきた看護師マリーの言葉です。
第1話で、マリーは敵味方も身分も関係なく救いたかったと振り返っていました。
目の前で誰かが苦しんでいるのに何もできないつらさを、一番よく知っているのはマリーでしょう。
その気持ちを、命を奪う側とされてきた騎士が口にしたことになります。
マリーがここで言葉を失うのは、単に優しくされたからではなく、自分の大切な感覚を夫が持っていたからだと考えます。
一方で、第3話からの「眠るまで手をつないで」と合わせると、救われているのはディートリヒのほうかもしれません。
夜ごとマリーの声に落ち着く人が、今度はマリーを救いたいと言っている。
二人の関係が、一方的な保護ではなく、支え合いになり始めています。
独自考察|「父の仕事が忙しい」はマリーの精いっぱいの言い換え
馬車の場面は明るいのに、よく読むと切ない会話です。
マリーは「父の仕事が忙しいこともあって、あまり家族で外出したことがなかった」と説明しました。
第1話と第2話の父を見てきた読者には、それだけが理由だとは思えません。
コメント欄にも「毒親すぎるやろ」「ほんと嫁げてよかったやん」という声があります。
つまりマリーは、実家の扱いを言わずに、聞こえのいい理由に言い換えているのです。
看護師の過去を本の知識とごまかしたのと同じで、夫の前でもまだ実家をかばう癖が抜けていません。
マリーの説明を聞くディートリヒが黙り込む描写や、窓の外に人の姿を映すコマも意味ありげです。
彼がこの言い換えに気づいているのかどうかは、ここまででは分かりません。
なお、コメント欄には、噂に惑わされてマリーを避けたメイドたちが謝らないまま接していることに違和感を持つ声もありました。
確かに第7話の二人は、何事もなかったかのように明るくドレスを選んでいます。
気まずさを出さないのが優しさなのか、きちんと謝る場面があるべきなのかは、読者の間でも意見が分かれそうです。
7話で残った謎|ロベールは何を助言し、デートはどうなるのか
第7話を読み終えて、次の4つが気になりました。
- ロベールはディートリヒにどんな助言をしたのか
- デートの計画を立てたのは本人なのか、ロベールなのか
- マリーはいつ、看護師の過去や実家のことを夫に話せるのか
- 城下町へ行く「熊の怪物」は、周りからどう見られるのか
特に最後の点は楽しみです。
屋敷の外に出れば、英雄で怪物と呼ばれる騎士団長と、敵国から来た妻という目で見られるはずです。
続きは第8話「初めてのデート(2)」で、作品ページでは1話55ptとなっています。
読み終えたら、第8話の考察もあわせてどうぞ。
まとめ|敵国に嫁いだ戦場の天使7話は謝る癖と不器用な夫が動き出す回
『敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される』第7話は、ロッタが去ったあとも自分を責めるマリーを、ディートリヒが不器用に励まそうとする回でした。
「救えないことのほうがつらい」と「よく似合っているな」は、どちらも言葉が苦手な彼なりの精いっぱいです。
マリーが「すみま」を「ありがとう」に言い直したことも、大きな一歩だと読めます。
デートの続きは、敵国に嫁いだ戦場の天使は冷酷騎士に溺愛される8話ネタバレ考察|「俺たちは家族」と変わらないマリーで考察しています。
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