めちゃコミックで独占先行配信中の『4年目の棘 あなたとしたいだけなのに』は、結婚6年目の夫婦・芽衣と遼のセックスレスと夫の浮気を描く女性漫画です。
この記事は『4年目の棘』のネタバレ考察で、2026年10月時点の最新42話までの展開に触れますので、未読の方はご注意ください。
先に結論を書くと、この夫婦に刺さっている棘はレスそのものではなく、妻のほうが仕事で評価され稼いでいることに耐えられない遼の劣等感であり、だからこそ32話でレスが終わっても二人の関係は少しも楽になっていません。
副題の「あなたとしたいだけなのに」は芽衣の願いですが、物語はその願いが叶ったあとに、願いの置き場所が最初からずれていたことを見せてきます。
なお、夫の浮気の裏にある本心の読み解きについては恋を諦めた妻が叶えたい100のこと考察|浮気の真相と朝日の本心をネタバレで詳しく考察しています。
- 4年目の棘の基本情報|芽衣と遼は恋人ではなく結婚6年目の夫婦
- 遼のレスは「疲れ」ではなかった|芽衣の企画成功を「自慢話」と切った夜
- 19〜20話で明かされた理由|芽衣の貯金と「可愛げ」という言葉
- 結愛が選ばれた理由|23歳の同僚は遼の劣等感を刺激しない相手だった
- 芽衣はなぜ別れないのか|12話の「好きだから」と15話の見て見ぬふり
- 32話でレスは終わった|それでも「あなたとしたいだけなのに」は叶っていない
- 廣川にも刺さった棘|里紗の浮気と、芽衣を測らなかった上司
- ★3.3の理由|「よくある」「許すな」「短い」の三つの不満
- 今後の予想|遼の棘が抜けるのは芽衣の仕事を祝える日
- まとめ|4年目の棘はレスではなく、遼が芽衣を自分と比べ続けたこと
4年目の棘の基本情報|芽衣と遼は恋人ではなく結婚6年目の夫婦
作品ページのクレジットはmagari/愛茶子、出版社はKADOKAWA、レーベルは「めちゃコミック×LScomic」です。
2026年10月25日時点で42話まで配信されており、評価は★3.3、レビューは802件、そのうちネタバレありのレビューが337件あります。
タグには「ダーク」「セックスレス」「浮気・不倫」「ドロ沼」と並んで「恋人」も付いていますが、公式あらすじが描くのは恋人同士ではなく、結婚して6年目の夫婦です。
あらすじには「体の関係がなくなって4年が経つ」と書かれており、題名の「4年目」はこのレスの年数と重なります。
芽衣は子どもが欲しくて遼との距離を縮めようとしますが、遼にその気はなく、しかも若い女性の影がちらつきます。
そんな芽衣の無理に気づくのが会社の上司・廣川で、廣川もまた恋人との結婚と浮気に悩んでいる、というのが公式に示された骨組みです。
芽衣はアパレルの企画職、遼はアパレルの販売職で、読者レビューでも「妻のほうが稼いでいそう」という指摘が序盤から出ていました。
この職業の差が、のちに物語の核心になります。
遼のレスは「疲れ」ではなかった|芽衣の企画成功を「自慢話」と切った夜
序盤の遼は、芽衣が寄り添おうとするたびに決まり文句で断り、話しかけられるだけでビクッとする夫として描かれます。
1〜2話のコメント欄では「テンプレで断られる」「疚しさ全開」という反応が並び、2〜3話で浮気はほぼ確定します。
ただ、レスの理由を浮気だけで説明すると、4〜5話あたりの出来事が浮いてしまいます。
芽衣は課長に企画を突き返されかけたところを、ブランドマネージャーの廣川に後押しされ、プレゼンを成功させます。
その夜、嬉しさのまま遼に報告した芽衣は、家で仕事の話を聞きたくないと冷たく突き放されます。
コメント欄には「自慢話?」「企画職の妻に嫉妬してるダセェ男」「妻は自分より劣ってなきゃいけない病」という声が並びました。
読者はこの時点で、遼が拒んでいるのは芽衣の体だけではなく、芽衣が外で認められている事実そのものだと感じ取っていたわけです。
5〜6話では、友人宅で「俺たちも家を建てたい」と話した遼が、帰り道に芽衣がその話を持ち出すと「本気にしたの?」とはぐらかします。
人前では仲の良い夫を演じ、二人きりになると未来の話を拒むこの落差は、遼が芽衣と同じ高さに立つことを避けている姿として読めます。
13〜14話では、芽衣が子どもの話をした際に遼から「萎える」「イタい」と言われていたことが回想されます。
子どもを持てば、夫婦は否応なく同じ将来を見なければなりません。
遼が避けてきたのは性行為という行為ではなく、芽衣と対等に将来を語る場面だったと見ると、序盤のレスと会話の消失が一本の線でつながります。
19〜20話で明かされた理由|芽衣の貯金と「可愛げ」という言葉
この読みを決定づけるのが、19〜20話で遼の本音が見える場面です。
コメント欄によると、遼は芽衣の貯金残高を目にして、妻のほうが自分より稼いでいると知ります。
20話のコメントには「浮気の理由、ソレ?」「ちっっっさっ」「嫁より稼ぎ悪いから劣等感半端ない」という反応が集中しました。
読者コメントによれば残高は650万円で、桁を数え直す遼の様子に突っ込むコメントも残っています。
ネタバレレビューでも、「妻が自分より稼いでる事を知ってしまい、男としてのプライドが」「自分より仕事ができると劣等感があり、それが理由で若い女性と浮気している」と、複数の読者が同じ理由を挙げています。
さらに26〜27話あたりでは、遼の口から稼ぐ女には可愛げがないという趣旨の言葉が出たことが、コメントとレビューの両方から読み取れます。
あるレビューは、この夫を「夫婦関係のパワーバランスが変わって自分が下に見られるのが嫌で拗ねちゃった」と要約していました。
ここで、副題の意味が反転します。
芽衣は「あなたとしたいだけなのに」と願っていましたが、遼が拒んでいたのは芽衣とのふれあいではなく、自分より上にいる妻と向き合うことでした。
芽衣が努力すればするほど、仕事で成果を出せば出すほど、遼の棘は深く刺さっていく構造になっています。
16話で芽衣が痩せて結婚指輪が抜け落ちる場面があり、コメント欄では「よっぽど痩せたのに旦那が気づかない」と指摘されています。
芽衣が自分を削っても届かないのは、芽衣の努力の方向が、遼の抱える問題とそもそも噛み合っていないからです。
結愛が選ばれた理由|23歳の同僚は遼の劣等感を刺激しない相手だった
浮気相手の結愛(ゆあ)は、遼と同じ職場で働く23歳の女性です。
12話では、懇親会中の芽衣に遼のスマホから電話がかかり、受話口から「ゆあ」と呼ばれる女性と遼の親密なやり取りが聞こえてきます。
14話で遼が覚えのない発信履歴に気づき、結愛に探りを入れても関与を否定されることから、結愛が意図的にかけた電話だと読めます。
コメント欄では「浮気相手からの牽制」「わざと聞かせるやつ」という読みが多数でした。
20〜21話では、結愛が自分から不貞の証拠となる動画やメッセージを芽衣に送りつけ、読者からは「律儀に証拠を提供する不貞コンビ」と皮肉られています。
26〜27話になると、結愛は「お姫様」を自称し、カードが止まるほど散財し、家事をしない人物として描かれていきます。
読者の一人は、遼に向けて「お前には劣等感刺激してこないおツムの弱い女がお似合い」と書きました。
言い方は辛辣ですが、作品の構造を正確に突いています。
遼にとって結愛は、愛した相手というより、自分を下に見る心配のない相手でした。
だから家事をせず散財する結愛の幼さを目の当たりにすると、遼はあっさり結愛との関係を終わらせ、芽衣のもとへ戻ろうとします。
28話で遼が本社異動を告げ、離婚はしたくないと言い出す流れに、コメント欄が「何様」「家政婦が欲しいだけ」と反発したのは、この身勝手さが見えていたからです。
芽衣はなぜ別れないのか|12話の「好きだから」と15話の見て見ぬふり
コメント欄で最も多い声は、遼への怒りと同じくらい、芽衣への「なぜ別れないの」という問いです。
12話で芽衣は、廣川に「証拠を揃えて離婚するべきだ」と正論を示され、それでも夫が好きだから別れられないと打ち明けます。
12話のコメントには「好きだから許しちゃうのか」「昔の気持ちにしがみついてるんじゃなくて?」と、共感と苛立ちが入り混じりました。
14話では、芽衣は作り笑顔とイメチェンで遼の気を引こうとし、15話では浮気を見て見ぬふりすると決めて、遼の好きな料理を並べて待ちます。
15話のコメントには「何の我慢大会」「何のご機嫌取り」という言葉が並び、14話には「イメチェンが次に進むための手段ではなく、夫の愛を取り戻すため」という鋭い指摘も残っています。
この行動は、芽衣が問題の在りかを「自分が女性として魅力的でなくなったこと」だと考えていた証拠として読めます。
だから芽衣は自分を磨き、笑い、尽くすことで、もう一度「したい」と思われようとしました。
しかし遼の棘が劣等感である以上、芽衣が魅力的になればなるほど、仕事のできる妻はさらに遠い存在になります。
芽衣の努力が空回りし続けたのは、芽衣が弱いからではなく、二人がまったく違う問題を見ていたからです。
24〜25話で、芽衣はようやく反撃に出て、遼に触れられることを拒みます。
25話のコメントによれば、不倫を突きつけられた遼は「お前が悪い」という態度を取り、読者からは「自分は拒絶しておいて、自分が拒絶されるとショックなの?」と突っ込まれました。
拒む側と拒まれる側が初めて入れ替わったこの場面で、遼は芽衣の4年間の痛みを、ほんの少しだけ自分の身で知ることになります。
それでも29〜30話で芽衣が再構築に傾くのは、芽衣自身がまだ「レスさえ終われば元に戻れる」という見立てから抜け出せていないからだと考えられます。
32話でレスは終わった|それでも「あなたとしたいだけなのに」は叶っていない
29〜30話で、芽衣は遼のやり直したいという言葉に揺れ、関係の再構築に向かいます。
そして32話で、二人は4年ぶりに夫婦として結ばれます。
32話のコメントには「さすがタイトル“あなたとしたいだけなのに”だわ」という声があり、33話でも「えっ、やったってこと?」と驚く反応が続きました。
題名どおりに読めば、ここで物語は大団円に向かってもおかしくありません。
ところが、34話以降に描かれるのは夫婦の回復ではなく、立場の逆転です。
コメントによれば33話の遼はエプロン姿で良い夫を演じ始め、34〜36話では芽衣と廣川の距離に焦り、芽衣のメッセージを気にし、コメント欄では「旦那がストーカーっぽくなってる」と言われるようになります。
41話のコメントで引用されている遼の台詞は「それとももう俺じゃダメなのか?」で、42話のコメントには「旦那が今度はしんどくなってきた」とあります。
レスが解消されても、遼は芽衣と対等になれていません。
かつては芽衣を見下すことで自分を保ち、今は芽衣を失う不安で自分を保っているだけで、芽衣を自分と並ぶ一人の人間として見る場面は、まだ描かれていないのです。
33話のコメントにあった「裏切られ続けた記憶はそれこそ棘として残る」という言葉は、芽衣の側の棘を言い当てています。
一方で遼の側の棘、つまり稼ぐ妻への劣等感は、体の関係が戻ったことで覆い隠されただけで、抜かれてはいません。
33話のコメントには「子供ができたら、りょうは子供に嫉妬するんでしょ」という予想まで書かれており、読者もまた、遼の問題が体の関係では片づかないことを見抜いています。
32話は、この作品の問題がレスではなかったことを、レスを終わらせることで証明した回だと言えます。
廣川にも刺さった棘|里紗の浮気と、芽衣を測らなかった上司
この物語には、もう一本の棘があります。
10話あたりで、廣川は交際半年の恋人・里紗から結婚式場のパンフレットを差し出され、専業主婦への憧れを語られます。
その里紗が17話で浮気していたとわかり、廣川も「サレた側」に立たされます。
表紙に4人が描かれていることから、レビューでは早い段階で二組の男女の物語だと予想されていました。
ただし、廣川と遼は棘の刺さり方が正反対です。
遼は芽衣の仕事の成功を「聞きたくない」と切りましたが、廣川は課長の前で芽衣の企画を支持し、休憩中に彼女を褒めた人物でした。
4話のコメント欄には「イケメン、シゴデキ、コンプラ意識オケ」「ちゃんと仕事ができる男」と、廣川の仕事ぶりを評価する声が並びます。
廣川は芽衣を自分と比べて測らない人として描かれており、その点こそが遼との最大の違いです。
22話は芽衣と廣川の二人だけで進む回で、コメント欄には「主人公と廣川さんが辛い話で終わってしまった」「なんか泣けた」という感想が並びました。
25話のコメントには「あの時の廣川さんのハグで旦那の呪いが解けたかな」という書き込みがあり、芽衣が遼への反撃に踏み出す直前に、廣川の存在が支えになっていたことがうかがえます。
芽衣にとって廣川は、遼の代わりの恋人である前に、自分の痛みを比べずに受け取ってくれた最初の人です。
31話前後では結愛が芽衣と廣川の様子を撮影し、その後の出張で発熱した芽衣を廣川が看病する場面も描かれました。
コメント欄では、廣川の行動が大胆になってきたことへの期待と、芽衣はまだ人妻だという警戒が半々です。
芽衣が廣川に惹かれる理由は、優しさよりも、仕事をする自分をそのまま受け止めてもらえることにあると読めます。
★3.3の理由|「よくある」「許すな」「短い」の三つの不満
ネタバレありレビュー337件の内訳は、★1が21件、★2が59件、★3が129件、★4が81件、★5が47件でした。
337件のうち139件は2025年9月に投稿されており、その中にはキャンペーン(クエスト)で無料の2話だけを読んだと書く人がまとまって含まれています。
この時期の低評価には「よくあるレスと浮気の話」「あなたが◯◯くれなくてもに似ている」という声が多く、レビュー全体でも「よくある」という言葉が26件に出てきます。
比較されることの多い『あなたがしてくれなくても』(ハルノ晴)も、夫婦のレスと婚外の恋を描いた作品です。
いいね数が最も多いネタバレレビューは、あちらの夫は特定の相手と定期的に浮気していたわけではなく、子どもを望まない価値観の違いが主な原因だったのに対し、こちらの夫には特定の浮気相手がいると違いを整理していました。
本作独自の点を付け加えるなら、レスの根に「妻のほうが稼いでいる」という収入と評価の逆転を置いたことです。
夫が妻を拒む理由を性の問題ではなく仕事の問題として描いたところに、序盤の「よくある話」という印象を裏切る要素があります。
ただ、その要素がはっきり見えるのは19〜20話以降なので、2話だけで判断した読者には届きにくい作りになっています。
二つ目の不満は、芽衣が遼を許してしまう展開です。
2026年に入ってからのレビューには「許しちゃダメでしょ」「夫に戻るの不快すぎる」「都合のよい旦那の気持ちの変わりよう」と、29〜30話以降の再構築に反発する声が目立ちます。
30話のコメントには「課金してまで読む価値なし」「これからは課金せずコメントだけ楽しみに」という書き込みもありました。
三つ目は1話の短さで、23話、31話、37話のコメント欄には「短すぎる」「10コマしかなかった」という不満が繰り返し出ています。
この評価の割れ方は、本作の主張と裏表の関係にあります。
読者の多くは、浮気した夫が罰を受けて芽衣が廣川と結ばれる「ざまぁ」の物語を期待していますが、作品が描いているのは、裁かれる夫ではなく、劣等感を抱えたまま妻に戻ってきた夫と、それを受け入れてしまう妻の停滞です。
スカッとしない展開こそが、棘がまだ抜けていないことの描写になっているのです。
今後の予想|遼の棘が抜けるのは芽衣の仕事を祝える日
ここからは予想です。
レスが解消された以上、この夫婦の行方を決めるのは体の関係ではなく、遼が芽衣の仕事の成功を素直に喜べるかどうかだと考えます。
28話で遼に本社異動の話が出たことは、遼が自分の仕事で自信を取り戻す機会にも、芽衣の働く世界と正面から向き合わされる試練にもなりえます。
もし遼が、かつて「聞きたくない」と切った芽衣の仕事の話を、自分から聞ける日が来れば、それが本当の意味での再構築の始まりになるはずです。
反対に、遼が不安と嫉妬で芽衣を縛り続けるなら、芽衣は廣川のように自分を測らない相手を選ぶ方向へ進むと予想します。
もうひとつの分岐点は、芽衣が子どもを望んでいるという公式あらすじの設定です。
13〜14話で遼が子どもの話を「萎える」と切り捨てていた以上、子どもの話題は遼が芽衣と同じ将来を引き受けられるかどうかの試金石になると予想します。
遼が父親になる覚悟を語れたとき、初めてこの夫婦は「したい」の先にある話ができるはずです。
結愛が39話で再び姿を見せていることから、その分岐点を揺さぶる役割は、やはり結愛が担うと読めます。
まとめ|4年目の棘はレスではなく、遼が芽衣を自分と比べ続けたこと
『4年目の棘 あなたとしたいだけなのに』で芽衣と遼の間に刺さっていたのは、4年間のセックスレスではなく、稼ぐ妻に対する遼の劣等感でした。
4〜5話で仕事の話を拒み、19〜20話で貯金を知って不機嫌になり、自分を下に見ない結愛へ逃げた流れは、すべて同じ棘から出ています。
だから32話でレスが終わっても、遼は立場の逆転に怯え、芽衣は揺れ続け、42話の時点でも二人は対等な夫婦に戻れていません。
★3.3という評価は、ざまぁを期待する読者と、棘が抜けない停滞を描き続ける作品とのずれから生まれています。
浮気された側がすぐには復讐に向かわない物語の読み方については、サレるが勝ち考察|美玲は復讐しない、義実家を裁くのは香織であるもあわせて読んでみてください。
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