黙示録の四騎士256話考察|凶星雲で反撃したゼルドリス「魔神の王を舐めるなよ」

黙示録の四騎士

※この記事は『黙示録の四騎士』256話「カオスランスロットvs.ゼルドリス」のネタバレを含みます。
黙示録の四騎士256話は、魔界でカオス・ランスロットとゼルドリスが正面からぶつかる回でした。
シャイニング・ロードで深手を負ったゼルドリスが、凶星雲(オミノス・ネビュラ)で反撃に転じ、最後に「魔神の王を舐めるなよ」と言い放つまでの流れは、今シリーズ屈指の熱さです。
ゼルドリスが見抜いたキャスの存在、ランスロットの口から出た二つの言葉、そして凶星雲がなぜ二発目のシャイニング・ロードを止められたのかまで、256話を順に考察していきます。
なお、前提となる255話の内容は黙示録の四騎士255話考察|惨劇の魔界でランスロットが叫んだ「俺を殺してくれ」で詳しくまとめています。

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黙示録の四騎士256話「カオスランスロットvs.ゼルドリス」あらすじ|正対しただけで伝わる異常な魔力

256話は、255話のラストで現れたゼルドリスがカオス・ランスロットと向き合う場面から始まります。
ゼルドリスがまず気づいたのは、ランスロットの周囲に張られた凄まじい魔力の力場でした。
その力場が、魔界に満ちているはずの瘴気をはね返しているのです。
剣を交える前から、相手の格が違うことを肌で感じ取るゼルドリスの描写が印象的でした。
さらにゼルドリスは、聖戦をくぐり抜けた経験から、ランスロットの内側にあるものを見抜きます。
一つは、底の見えないほど深く満ちた「魔力の湖」。
もう一つは、それとはまったく別の、底の知れない悪意でした。
ゼルドリスはその悪意に覚えがありました。
かつて兄者、つまりメリオダスと戦っていたキャスのものだと気づき、「乗っ取られているな」と問いかけます。

瘴気を遮る力場はギネヴィアのためか|255話から続くランスロットの優しさ

個人的に、この冒頭でいちばん引っかかったのが「瘴気を遮断する力場」です。
255話では、キャスがギネヴィアについて「魔界の瘴気に人間が触れたらただでは済まない、だから出すわけがない」と語っていました。
つまりランスロットは、閉じ込めたギネヴィアを瘴気から守る必要があったわけです。
そう考えると、256話でゼルドリスが感じた力場は、単に魔力が強すぎてあふれ出たものではないように思えます。
ギネヴィアを瘴気から守るために、ランスロットが無意識に張り続けている結界のようなものではないでしょうか。
破壊の化身になってもなお、大切な人を守ることだけはやめていない。
その意志が、敵であるゼルドリスに最初に伝わる「異常」として描かれているのだとすれば、とても切ない演出です。
魔力の湖とキャスの悪意という二つの存在が同じ体に同居していることを、ゼルドリスが一目で見抜いた点も重要です。
ランスロットの中身が「まだ二つに分かれている」と、外から確認された初めての場面だからです。

「俺を殺せ」とシャイニング・ロード|ゼルドリスが反応できなかった一撃

ゼルドリスの「乗っ取られているな」という問いに対し、わずかに意識を保っているランスロットは、再び「俺を殺せ」と口にします。
しかし、その言葉と同時に放たれたのはシャイニング・ロードでした。
殺してほしいと願う本人の口と、相手を殺そうとする剣が、同じ瞬間に動いているのです。
255話で星霜を瞬殺した技ですが、真正面から受けたゼルドリスにとっても、その破壊力と速度は想定を超えていました。
かわしきれないと判断したゼルドリスは瞬時に闇を展開して防ぎますが、それでもかなりのダメージを負います。
元魔神王ですら初見では対応しきれない、というのがカオス・ランスロットの現在地です。
254話でゼルドリス自身が「前魔神王すら超える」と評していた力が、誇張ではなかったことがはっきり示されました。

「全てを破壊する」と「ギネヴィアは俺が守る」|カオス・ランスロットの二つの声

続いてカオス・ランスロットは、二つの言葉を口にします。
一つは「全てを破壊する」というキャスの意志。
もう一つは「ギネヴィアは俺が守る」というランスロット自身の言葉です。
同じ口から、正反対の意志が交互に出てくる場面は、読んでいてぞっとしました。
ここで注目したいのは、ランスロットの言葉が「俺を殺せ」から「ギネヴィアは俺が守る」へと変わっている点です。
「俺を殺せ」は、自分を止めてほしいという、他人に向けた願いでした。
一方の「ギネヴィアは俺が守る」は、自分にしかできない役目を手放さないという宣言です。
死を願いながらも、ギネヴィアを守ることだけは誰にも譲らない。
この矛盾こそが、ランスロットがキャスに完全には飲み込まれていない理由なのだと思います。

ゼルドリスの「俺にも守るべきものがある」|ギネヴィアを知らない男の答え

ランスロットの二つの言葉を聞いたゼルドリスは、「それが誰だかわからんが、俺にも守るべきものがある」と返します。
ゼルドリスはギネヴィアが誰なのかを知りません。
それでも、ランスロットが誰かを守るために戦っていることだけは、言葉から正確に受け取っています。
そして同じ土俵に立つように、自分にも守るべきものがあると宣言するのです。
ゼルドリスにとっての守るべきものは、まず奈落(アビス)に避難させた魔界の民でしょう。
前作で魔神王として選んだ道、そして愛するゲルダと生きると決めた魔界そのものも含まれているはずです。
「守るもの」を背負った者同士の戦いになったことで、256話は単なる力比べではなく、意志と意志のぶつかり合いに変わりました。
ギネヴィアという名前がゼルドリスの耳に入ったことも、今後の伏線として覚えておきたいポイントです。
ランスロットを救う鍵がギネヴィアにあると気づく人物が、魔界側に一人増えたことになるからです。

凶星雲(オミノス・ネビュラ)発動|二発目のシャイニング・ロードを止めた理由

そして256話最大の見せ場がやってきます。
カオス・ランスロットがもう一度シャイニング・ロードを放とうとした瞬間、ゼルドリスは技が出る前にそれを防いでしまいました。
一発目には反応すらできなかったのに、二発目は撃たせもしない。
その答えが、ゼルドリスの凶星雲(オミノス・ネビュラ)でした。
凶星雲は、極限の集中状態から強大な闇の力で相手を引き寄せ、神速の斬撃を一気に叩き込む回避不能の技です。
前作『七つの大罪』でも、ゼルドリスの生まれ持った魔力として描かれていた技でした。
ここからは私の考察ですが、凶星雲がランスロットに刺さったのは、この技が「読み」ではなく「反射」で動く技だからだと考えています。
ランスロットは、相手の心や動きを先読みして戦う剣士です。
しかし凶星雲の斬撃は、相手が間合いに入った瞬間に体が勝手に反応して繰り出されます。
そこには読むべき意図がありません。
読心と先読みに頼るランスロットにとって、思考を挟まない反撃はもっとも相性の悪い相手だったのではないでしょうか。
一発目で深手を負ったゼルドリスが、二発目までの短い時間で凶星雲に切り替えた判断力も見事でした。

神速についてくるカオス・ランスロット|魔力の渦の中で放った「魔神の王を舐めるなよ」

ただし、凶星雲で一方的に押し切れるほど、カオス・ランスロットは甘くありません。
ゼルドリスの神速の斬撃に、カオス・ランスロットはそのスピードでついてきます。
さらに、カオス・ランスロットの周囲には魔力の渦があり、その中では本来100パーセントの動きはできないはずでした。
それでもゼルドリスはものともせず、カオス・ランスロットにダメージを与えます。
そしてゼルドリスはこう言い放ちます。 「魔神の王を舐めるなよ」。
最後の1ページのゼルドリスは、あまりにも格好よすぎました。
この一言に惚れた読者は、間違いなく続出していると思います。
前作では、父である魔神王の器として利用されかけたゼルドリス。
その彼が、今は自分の意志で「魔神の王」を名乗り、民の前に立っている。
聖戦を経て、ゼルドリスが本当の意味で王になったことを示す決め台詞だったと感じます。

256話事前予想の答え合わせ|ゼルドリスは押し込まれるだけではなかった

掲載前に書いた256話の事前予想では、ゼルドリスは「カウンターで一矢報いるものの、押し込まれる展開」が最も可能性が高いと予想していました。
結果は、前半こそシャイニング・ロードで深手を負ったものの、後半は凶星雲で流れを引き寄せ、カオス・ランスロットにダメージを与えるところまで描かれました。
カウンター型の戦い方になるという読みは当たりましたが、ゼルドリスの底力は予想以上だったというのが正直な感想です。
一方で、ランスロットが「俺を殺せ」と口にする展開は予想どおりでした。
ただし、それが戦闘を止めるきっかけにはならず、むしろ技と同時に放たれたことで、より残酷な場面になっていました。
メリオダスの参戦は、256話の時点ではまだ描かれていません。

黙示録の四騎士257話予想|「ぬぐえぬ熱情」は誰の想いか

次回257話のサブタイトルは「ぬぐえぬ熱情」と予告されています。
ここからは独自の予想です。
私はこの「熱情」は、ランスロットのギネヴィアへの想いを指していると考えています。
256話で、キャスの意志に支配されながらも「ギネヴィアは俺が守る」という言葉だけは消えませんでした。
ぬぐおうとしてもぬぐえない想い、という言葉は、キャスが消そうとしても消えないランスロットの本心にぴったり重なります。
もう一つの可能性は、ゼルドリスの熱情です。
「魔神の王を舐めるなよ」という言葉には、王としての誇りと、魔界を守る強い意志が込められていました。
257話では、凶星雲で手応えをつかんだゼルドリスがさらに踏み込み、その熱がランスロットの自我をもう一段引きずり出す展開もありそうです。
ただ、キャスの「楽しみはとっておく」という余裕を考えると、キャス側がこのまま押されて終わるとは考えにくいところです。
ゼルドリスが優勢に見えた瞬間こそ、キャスが何かを仕掛けてくるタイミングになるのではないかと予想します。
※本記事は講談社「週刊少年マガジン」およびマガジンポケット掲載の『黙示録の四騎士』256話の内容をもとに考察しています。

まとめ|黙示録の四騎士256話は「魔神の王」ゼルドリスに惚れる回

黙示録の四騎士256話「カオスランスロットvs.ゼルドリス」のポイントを整理します。
1つ目は、ゼルドリスが瘴気を遮る力場と、ランスロットの中に潜むキャスの悪意を一目で見抜いたことです。
2つ目は、「俺を殺せ」と同時に放たれたシャイニング・ロードが、元魔神王に深手を負わせたことです。
3つ目は、「全てを破壊する」と「ギネヴィアは俺が守る」という、カオス・ランスロットの二つの声です。
4つ目は、「俺にも守るべきものがある」と応えたゼルドリスが、凶星雲(オミノス・ネビュラ)で二発目のシャイニング・ロードを封じたことです。
5つ目は、魔力の渦の中でもダメージを与え、「魔神の王を舐めるなよ」と言い放ったラストの1ページです。
ランスロットの苦しさは続いていますが、それ以上にゼルドリスの格好よさが突き抜けた回でした。
カオス・ランスロットとゼルドリス、そして歴代キャラの強さの比較が気になる方は、【黙示録の四騎士】強さランキングTOP5最強はランスロットかアーサーかもあわせて読んでみてください。

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