大人大戦 考察|黒田勇の正体と「本当の大人」など人気トピック5選

その他作品考察

※この記事は『大人大戦』の単行本6巻・少年ジャンプ+連載分までのネタバレを含みます。ネタバレ注意です。
大人大戦の考察として、黒田勇の正体、「本当の大人とは何か」というテーマ、乙姫ミサトの変貌、流川桃乃助の立ち位置、全12巻構想から見た結末予想まで、読者の間で話題になっている人気トピックを5つ取り上げます。
少年ジャンプ+で連載中のかっぴー原作、都築真佐秋作画の監視社会サバイバルドラマを、もう一歩深く読みたい人に向けた記事です。
なお、登場人物や用語を先に確認したい方は大人大戦 キャラクター紹介|登場人物一覧と3つの勢力の相関で一覧にまとめています。

大人大戦をコマで読み返すなら
ここで書いた読み方を頭に入れて読み返すと、同じ場面でも見えてくるものが変わります。DMMブックスなら試し読みから電子で読めます。

大人大戦をDMMブックスで読む

大人大戦の前提をおさらい|大人憲法とガーデンの監視社会

考察に入る前に、物語の前提を簡単に振り返ります。
主人公の浦島優太郎は、亡き父の「正しい大人になれ」という言葉を胸に、自分を律するための大人憲法を作っていた高校生でした。
猫を助けて事故に遭い、15年の昏睡から目覚めると、その大人憲法が国家公認SNS「ガーデン」の理念になっていました。
国民の生活は監視カメラで24時間365日配信され、人々は互いを評価し合い、その評価で一等から十二等の大人階級が決まります。
一等大人は国内に15人しかおらず、他人の大人階級を剥奪できるスーパーネガティブサインという特権を持っています。
この「自分の善意が監視社会の土台になってしまった」という出発点が、すべての考察トピックの根っこにあります。

大人大戦の人気トピック1|黒田勇の正体と善意が生んだ監視社会

ここからは、読者の間で特に話題になっている考察トピックを紹介します。
最も多く語られているのが、黒田勇という人物の正体です。
黒田は、事故に遭った優太郎を助けた人物であり、優太郎の大人憲法に心を動かされた人物でもあります。
つまり監視社会ガーデンは、悪意からではなく、優太郎の善意に感動した黒田の善意から生まれたことになります。
黒田を単純な悪役として読むのか、それとも理想を信じすぎた結果として監視社会を作ってしまった人物として読むのかで、作品の見え方は大きく変わります。
安達瑞希がガーデンの完成を夢見ている点も含めて、ガーデン側の人物がそれぞれ自分なりの「正しさ」を持っているのが、この作品の面白さです。

大人大戦の人気トピック2|「本当の大人とは何か」というテーマ

二つ目のトピックは、作品タイトルにもなっている「大人」の意味です。
原作者のかっぴーは週プレNEWSのインタビューで、高校時代にタバコを吸う大人を注意して逆ギレされた体験が、本作の出発点になったと語っています。
年齢を重ねても大人になるとは限らない、という問題意識が作品の根っこにあるわけです。
かっぴーはさらに、立派な振る舞いをSNSで自慢した時点で本当の立派さではなくなる、という矛盾にも触れています。
ガーデンは、まさにその矛盾を制度にした社会です。
善い行いが評価され、評価が権利になる。
すると人は、評価されるために善い行いをするようになります。
優太郎が作った大人憲法は、もともと自分を律するための約束でした。
それが他人を評価するための物差しに変わった瞬間に、正しさが監視に変わってしまったというのが、本作の核心だと感じます。

大人大戦の人気トピック3|ミサトの変貌と、池袋・ダークマター

三つ目は、物語が進むにつれて変化していくキャラクターと新たな舞台です。
50話前後では、乙姫ミサトが優太郎を「妻として」支えると言い出すなど、序盤のまともな印象から大きく変わっていく様子が読者の間で話題になりました。
優太郎を神と崇める教団の立ち上げ人でもあるミサトは、ガーデンとは別の形で優太郎に執着する存在として、今後の不安要素にもなっています。
また6巻では、トーハンに追われた優太郎が、監視が緩和された地域である池袋にたどり着きます。
そこで出会った都市伝説系配信者のダークマターから、ガーデンの恐ろしい計画を知らされ、優太郎は新たな覚悟を決めます。
ガーデンの「計画」が何を指すのかは、今後の大きな焦点です。

大人大戦の人気トピック4|流川桃乃助は敵か味方か

四つ目は、正義の一等大人・流川桃乃助の立ち位置です。
桃乃助は、人命に関わる善行を積み重ねて一等大人になった人物です。
つまりガーデンの仕組みの中で、最も「正しく」評価されてきたキャラクターだと言えます。
一方の優太郎は、ガーデンの元になった大人憲法を作った張本人でありながら、その仕組みに疑問を持っています。
二人とも「正しさ」を大切にしている点では同じですが、その正しさを誰が決めるのかという点で立場が分かれています。
しかも桃乃助のような一等大人は、他人の大人階級を剥奪できるスーパーネガティブサインを持っています。
正義感の強い人物が、他人を裁く強大な権限を持っている。
この危うさこそが、桃乃助を単純な味方にも敵にもさせない理由です。
腕相撲対決を経てライバルになった二人が、最終的に同じ方向を向くのかどうかは、今後の大きな見どころです。

大人大戦の人気トピック5|全12巻構想から見る物語の折り返し

五つ目は、大人大戦がどこまで続くのかという話題です。
原作のかっぴーは、全12巻くらいの構想だと伝えています。
既刊は6巻で、12月4日には7巻の発売が予定されているため、物語はちょうど折り返し地点に差しかかっていることになります。
6巻で優太郎がダークマターからガーデンの計画を知り、新たな覚悟を決めたのは、まさに後半戦への切り替えにふさわしい展開です。
前半がガーデン社会の仕組みと登場人物を知る物語だったとすれば、後半はその仕組みを作った黒田や安達と、優太郎が正面から向き合う物語になると予想できます。
結末については、ガーデンを完全に壊すのか、それとも評価という仕組みそのものを問い直す形で終わるのか、読者の予想も分かれるところです。
個人的には、優太郎が大人憲法の作者として、自分の書いた言葉にどう責任を取るのかが、最終盤の鍵になると考えています。

独自考察|スーパーネガティブサインの略称が「SNS」である意味

5つのトピックを踏まえて、最後に独自の視点を一つ加えます。
一等大人だけが使える特権、スーパーネガティブサインの略称は「SNS」です。
作品の舞台そのものが国家公認のSNSであるガーデンなのに、その中で最も強い処罰の権限にも、同じ「SNS」という名前が付けられています。
これは偶然ではなく、作品の意図的な言葉遊びだと考えています。
現実のSNSでも、多くの人の否定的な評価が集まることで、一人の人間の居場所が奪われることがあります。
大人大戦は、その現象を「一等大人が階級を剥奪する」という目に見える制度に置き換えて描いているのではないでしょうか。
そしてスーパーネガティブサインは、監視カメラがなければ発動できないという制約を持っています。
見られている場所でしか人を裁けないという設定は、裏を返せば、見られていない場所にこそ自由が残っているということです。
6巻で優太郎が監視の緩和された池袋にたどり着いたのは、この制約と無関係ではないはずです。
監視の届かない場所で、優太郎がどんな「正しい大人」の姿を見せるのか。
それが、大人大戦の後半戦を読み解く鍵になると考えています。
※本記事は集英社「少年ジャンプ+」掲載および単行本『大人大戦』の内容、公式の書誌情報、原作者インタビューをもとに考察しています。

まとめ|大人大戦の人気トピックから見える作品の核心

大人大戦の人気考察トピックを整理します。
1つ目は、黒田勇が優太郎の善意に感動したことからガーデンを作った、という皮肉な構図です。
2つ目は、原作者かっぴーの実体験から生まれた「本当の大人とは何か」というテーマです。
3つ目は、乙姫ミサトの変貌と、6巻の池袋で明かされるガーデンの計画です。
4つ目は、正義の一等大人である流川桃乃助が、敵とも味方とも言い切れない立ち位置にいることです。
5つ目は、全12巻構想のちょうど折り返しに差しかかった物語が、どんな結末へ向かうのかという点です。
そして、スーパーネガティブサインの略称が「SNS」であることに注目すると、作品が現実のSNS社会をどう描こうとしているのかが見えてきます。
少年ジャンプ+の別作品の考察も気になる方は、サカモトデイズ275話考察|南雲の裏切りとシンVSスラー・坂本参戦もあわせて読んでみてください。

大人大戦をコマで読み返すなら
ここで書いた読み方を頭に入れて読み返すと、同じ場面でも見えてくるものが変わります。DMMブックスなら試し読みから電子で読めます。

大人大戦をDMMブックスで読む

※本記事はアフィリエイト広告を含みます

コメント

タイトルとURLをコピーしました